気付いてしまった


『気付いてしまった』



「気付くべきこと」

「気付かざるべきこと」

世の中にはどちらの方が多いのだろうか




私には分からない

分かるはずがない

ちっぽけな人間だから




自分がちっぽけな人間だと気付いてる 知っている





でも

「願っていなくても明日がやってくる」

それが当たり前じゃないことも知っている





生あるもの全て 錬金術師

等価交換を主として生きている

「生きる」ということを世界と「約束」する

だから明日はやってくるのだ





これは気付くべきだったのか、それとも






「この世界は私がいなくても廻り続ける」

そのことには気付いている

それでもと願うのは

自分の足跡の周りに 沢山の足跡があるからだろう

同じ明日を夢見る 無数の足跡






ああ

自分はこんなにも幸せだったのか






苦しいことが沢山待ち受けているだろうに

生きたいと気付いてしまった瞬間














title:英
poem:かさ