世界の片隅から君へ




廻り続ける私達が
触れ合える面積が例えば10平方センチメートル

そうだとしても
君は知っているだろうか
私が君を全身で感じていることを



反発し合う私達が
解り合える言葉の量が例えば100あったとして

そうだとしても
君は知っているだろうか
私が君を示す3つの文字で充たされることを








云えずに終わってしまうことが
この世界にはたくさん在る

届けばいいと願うだけで
絶えてしまうことが
この私の中にはたくさん在る



君を想うだけで終われればいい







私の立ち位置

君の横に行けない臆病な脚







その瞳に少しだけでも私を映して・

そう想うだけで

この瞳に少しでもいっぱいの君を映して




絶えることが出来ますように








君の吐息にすら揺らぐ

この小さな世界で









title:矢吹奈央
poem:英