螺旋最終回感想
読みました螺旋最終回。
はじめ日記に書いていたものと大体同じこと言うんですが…



なんていいますか。
素敵この読後感!
「あー…終わっちゃった〜…」でも「えっもう終わり!?」でもない、
なんかほんわ〜としてしまった!

さすがだよダイラー…!!
両先生、本当おつかれさまでした!
てかありがとうございましたスパイラル!!(*´∇`*)


色々と突っ込みどころもありますが、
やっぱりさすが!って言いたいほど凄く良かったです。うん。
賛否両論あるだろうっていうか否の方が多いようですが…
私は大好きです^^*



はじめの頃をみてみると、浅月も亮子も理緒もラザも、カノンも
みんな歩と会う前は凄く被害妄想(でもないけど)クヨクヨ悩んで、
希望なんてねぇよ〜みたいな感じだったのに

今はなんだYO…!みたいな。

だって人間にとって何が救いになるか分からないじゃないですか。
命が助かれば、息が続けば、それだけで良いわけじゃない。少なくとも私は。

なら、はじめあんな風に自分たちの希望を否定し続けていたブレチルが、
今は自分たちが希望ってことを信じてるんだよ?
理緒の行動とか、正に…!
「あんた達の手だから、救えるものもあるんじゃないか(要約)」
っていう歩の言葉通りじゃん!

最初は人を殺めたりしてた浅月とか理緒とかラザとかカノンがあんな風に、
希望を見出せたっていうのは それだけで、
彼らの呪いが解けてないとかって先の話をするのは野暮に思えちゃいました。

浅月に至っては、ここまで来て「ゆっくり考えるさ」って言えるなんて…!
本当に変わったっていうか、成長した。頼れる兄貴!って感じで。
ていうか亮子と一緒にキャンパスライフかよ…
まったくいつまで経っても青い春満喫だなぁオイみたいな?(*´∀`*)

カノンのお墓参り来たのが理緒っぺだしさ〜!
やってくれるぜダイラー!

歩もね。はじめは散々俺には何もできねぇよ〜的だったのが、
ていうか現に本当踏んだり蹴ったりというかヒドい運命に身を置かれていながら…
こんなにたくさんの人たちの支えになってるんだから!
ピアノだってひよのさんにせがまれてもずっと自ら封じていたのが、
ひよのさんに「じゃあ、「どうしても」だ」とか言うんだよ?
私的には、ひよのさんと分かれて、(別れて、ではなく)
歩はずっとひよのさんに聴かせるために曲作ったり
練習してたりしてたんじゃないかって思う。

ピアノのところだったもんね、最初の出会いも(*´∇`*)

火澄はホント切なかった…(T_T)
あんな風にボロボロ泣いてたキャラって今までにいなかったもんなぁ。
みんなに言えることだけど、幸せ願ってました。
彼の最期が幸せじゃなかったなんてことは言わないけど!

けど、本当かっこよかった。
ポッと出キャラの感が否めなかった彼ですが(笑(笑うな))大好きでした。
しっかしこのときのラザは本当に男前だった…!良かったよ〜(T_T)

火澄がカノンを殺したのは、やっぱり今でも「なんで?」ってのはあるし
(意味わかんねぇ!って意味ではなく)
仕方なかったんだよ〜とかって、許されるようなことじゃないんだけど。
カノンが死にたがっていたのは本当で、んで火澄が「本当なら誰も殺したくなかった」
っていうのもやっぱり本当だったんだと思う。
どうしようもなく、追い詰められてしまったからの行動で。
でもやっぱり許されることじゃない。

だから、これはあくまで個人的意見ですが
火澄が、自らすすんで歩のための試験体になったのは、
カノンへの罪滅ぼしのつもりもあったんじゃないかなって思う。

歩に希望を託して殺されたカノン、
んで火澄は歩のために身を捧げたわけだから
カノンの意思を継いだ…とまではいかなくても、
歩の希望を支える役を買って出たわけで。



先のことはどうなるか全く予測不能だけど、これで良かったです。
ブレチルも歩も火澄もみんな、「先」への不安ばかりで低迷し続けていたけど
一番大事な「今」をしっかり掴むことができるようになったんだなぁ…と。
このみんなが一緒に成長する姿を描いたなんてダイラー凄まじいと思う。

この「今」こそ、勝ち取った希望だな、自分たちで信じて育てた光だな〜、と。



これからのみんながどうなったか、それはまた別のお話…。
なんだろうけど、粋です。粋だよダイラー!

全話通じて、歩たちの最終話の姿が、歩たちが成長することで手に入れたもの。
んで、読み終わってぱっと
「あぁ、きっとこうなったんだろうな、それともああかな、
ってかああなって欲しい(欲しかった)…!」
っていう気持ちが、読者である私が作者から得られたものかな〜って。


そしてやっぱり、ひよのさんの存在が大きかった!
凄まじいキャラでした。
本当、なんていうか「信じてる」それだけで、
解除できるかも分からない爆弾に手を伸ばしたり
毒が入ってるかもしれない水を飲み干したり
自分の腕を切り裂いたりできるんだから…!

なんていうか、強かで賢くて、暖かくてどこかやさしい
私が欲するものをひよのさんはたくさん持ってました。

最後の清隆さんに向かって言う「あなたなんか、だいっきらいです」
で更に惚れ直し。(*´∇`*)vv本当愛しいよ…!

清隆さんの指示で歩に近づいたひよひよだけど、
「神様気取りで色んな皆さんを苦しめてる人」に腹を立てていた、
っていうのもやっぱり本当だったんだねぇ。

清隆さんがつくったキャラクターっていっても、
ひよのさんは別に自分をちゃんと持っていたわけで、それが嬉しかった。

ヨーロッパを飛び回って何をしていたんだろう。
歩を助ける術とかを研究したりしてたのかなぁ。

最後はひよひよが歩に会いに来て、それで何が変わるのかは知れない。
歩は確実に死ぬかもしれないし、そうじゃないかもしれないし
ブレチルだって呪いに負けちゃうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

ただ皆が「今」を受け止めて、それで生きてて
そんなある日、歩の元にひよのさんがやって来ただけ。

なんていうか、全体を通してみて
すごい綺麗な「奇跡」の画だと思いました。

ありえなかったはずのもので、
立ち向かう前の歩には成せなかったことだから。

近づいてくる死への恐怖に臆せず、最後まで微笑んでいる…
それって歩とひよのさんの二人だった!
歩は本当に凄いと思う。「神」と呼ばれるに本当に相応しいかと。

でも彼を支えたものも多かったし、また彼が救おうとしたブレチルが心を開いて、
そして彼に笑顔を向けたりしてることも 歩を救っていたと思う。


たくさんの人が傷ついて、たくさんの人が苦しんで、たくさんの人が救われて、
そして最後、終わるときも 消えるわけじゃなくて、残るものがたくさんある終わり。
凄く素敵だなぁって思いました。

スパイラル今まで読み続けて本当に良かった!大好き!



螺旋から得たものって本当数知れません。
螺旋にはまってなかったら、サイトもここまで続いてなかったかもしれないし…
何よりそうなると、出会えなかった人たちがたくさんいて。
宝物をたくさんもらいました。

たかが漫画といわれるかもしれないけど!
一生忘れないだろう作品だなぁ(*´∇`*)


本当読んだ後はただただ感動して、
もしかすると私も、他のたくさんの方々と同じように
螺旋を二次として創作するのは良い意味で、もういっかな、
とか思ったかもしれません。
でもやっぱり、まだ書きたいものがあるような気がします。
これからはもしかすると、パロ…というかパラレルというか…
そんな傾向のものが多くなりそうだけど!
それでもやっぱり前提にあるのはスパイラルだからね。
あぁ本当良い作品に出会えたな〜!良い人たちに出会えたな〜!
私って幸せ者!

螺旋製作途中、水野先生って本当激務だったと思う。
最終回もところどころ間に合ってないところはあったけど、
手抜きとは感じませんでした。
両先生に本当にありがとうと言いたいです。^^*

…まぁ欲を言えば、最後までひよひよがどういった人なのか
分からなかったのが残念!(所詮はひよひよスキー笑)

色々と偏見に満ちた感想ですが…
読んでくださってありがとうございました〜!

05/10/14


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