*元旦の二人*








大晦日の夜。
鳴海歩はおせちも作り、雑煮の準備も完璧にしてしまったので、ぼーっとテレビを見ていた。
もうすぐ年が明ける。テレビではカウントダウンをしている。

「…5、4、3、2、1、明けましておめでとうございまーす!」

そうテレビの中のタレントが叫んだ瞬間、鳴海家の電話が鳴った。
歩には電話の相手が容易に想像できた。こんな瞬間にかけてくるのは彼女くらいだろう。

「はい、鳴海ですけど。」
「鳴海さん、明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。とまあ、挨拶はこれくらいにして、早速ですけど初詣行きませんか?」
電話の相手、結崎ひよのは息をつく間も無く、まくし立てた。
「何でわざわざこんな時間に。俺は行かないぞ。」
「うー、つれないですね。でも、もうマンションの下に来てるんですけど。」
「なっ、あんた1人でか?」
「当たり前じゃないですか。誰かと来て欲しかったんですか?」
「すぐ行くからちょっと待ってろよ。」
歩は電話を置き、コートをひったくるように取ると慌てて家を出た。



歩が急いでマンションの下に行くとひよのが頬を赤くして立っていた。
「あ、鳴海さん!」
歩の姿を見て手を振るひよのは振袖姿だった。何だかいつもと違うように見えた。
歩は思わずひよのに見とれてしまった。
「鳴海さん?」
ひよのは何も言わない歩の顔の前で手を振る。
そこで歩は自分がひよのに見とれていたことに気が付いた。
歩は一つコホンと咳ばらいをした。
「あー…ったく、あんたって人は。あんただって一応女なんだぞ。こんな夜遅くに1人で出歩いたら危ないだろう。」
「だって、今年一番最初に鳴海さんに会いたかったんですよ。」
ひよのは飛びっきりの笑顔で微笑んで言った。
歩はしょうがないなといった感じで一つため息を取ると手を差し出した。
「え?」
「ほら、初詣に行くんだろ?さすがにこのままあんたを一人で帰らせるわけにも行かないしな。」
「はいっ!」


ひよのの手を握りながら、歩は絶対にさっき見とれたなんてことは言えないなと思っていた。







美明さんからお年賀状いただいちゃいましたー!いやほーい!
しかもSSつきですよ奥さん!(誰)
一年の計は元旦にあり!一年の計は鳴ひよにあり!な万歳な鳴ひよをありがとうございました〜v(狂喜乱舞)
振袖のひよひよ…きっと一目で弟君のハートにブリキの矢が突き立ったことでしょう★
てかイラストのひよひよの振袖姿が…v妄想広がる広がる。(え)ひよひよの着物はやはり桃色ですよね!
コピックの塗りって凄く難しいと思うので尊敬であります〜!!(*>w<*)
素敵なイラスト&文を本当にありがとうございました〜vv今年も素敵な小説にイラスト、楽しみに遊びにお邪魔させていただきますねv
どうぞ今年もよろしくお願いします〜!

このイラストの著作権はすべて 桃瀬美明さまにあり、無断転載等の行為は堅く禁止とさせて戴きます。

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